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礼法体験ワークショップ開催しました

今日は、東京都湯島倫理法人会にて礼法体験ワークショップを開催いたしました。
実は、自分より年齢が上の方々が大多数の中でお話するのは初めてでした。
人生の先輩に向けて、納得していただけるお話が出来るだろうか、
と少々の不安もありましたが、始まってみるとそれは杞憂だという事に気付きました。
倫理法人会、さすがに意識の高い方々が多く
若い方々のセミナーでは、こちらが説明するまで反応が何もないような
古語を交えた”おしえ歌”でも
読んだ瞬間に「これはいい!」等の声があがり
打てば響くような、とても遣り甲斐を感じさせて頂ける場でした。
そのおしえ歌はこちら
水は方円の器に随ふこころなり
後から頂いたご感想の数々も本当に心を打たれるものばかり。
年齢の上下関係なく学ばれる姿勢に、こちらが尊敬の念を抱きました。
後々、ご感想を紹介させて頂きたいと思っております。
普段のセミナーは20代~40代が中心なのですが
年齢制限を設けているわけではありません。
「私はもうこの年だからそういう事はいいや」
とおっしゃる方が本当ーに多いのです。特に50代以上の男性。
現状維持という名の病気です。
逆に20代の方は男性の方が多いのですよ。不思議なものです。
いつまでも進化し続ける心。
素晴らしいと感じた1日でした。
私も、何歳になっても新しいことを吸収しようと思える
柔軟な心を持ち続けていたいものだと思いました。
ありがとうございました。
武士道と太田道灌

太田道灌ゆかりの地『山吹の里』を訪れました。
道灌が鷹狩りに出た際、急な雨に降られて近くの民家で簑を借りようとしました。
民家の娘は何故か簑ではなく山吹の花を差し出し、道灌は不審に思ったとのこと。
それが実は、後拾遺集の中務卿兼明親王が詠まれた
「七重八重花は咲けども山吹の(実)みのひとつだになきぞかなしき」
という有名な古歌にかけて、花が咲いても実のつかない山吹のように、余りにも貧しくてお貸しする蓑のひとつもございません、という返答だったと後で知るのです。
道灌は里の娘ですら知っている和歌を知らなかった自分を恥じて、それからは歌の道にも精進します。
それが武士道精神としてあまりにも有名な道灌の臨終のエピソードに繋がるのです。
それは、道灌を槍で刺した刺客が和歌に通ずる道灌に向かって上の句を投げ掛けます。
『かかるときさこそ命の惜しからめ』
(こんな時はさぞ命が惜しいと思うだろうに)
道灌は致命傷を負いながらも下の句を詠んで息絶えたといいます。
『かねて亡き身と思い知らずば』
(常日頃、覚悟が出来ていなければ(覚悟が出来ているから惜しくはない))
死に直面しながらも、ジタバタしないこと。
それが武士道で言うところの『勇気』なのです。
武士の美学ですね。
太田道灌、カッコいい……
と普通に思ってしまいます(*^^*)
ちょうど紅葉が見頃でしたが、次は山吹の花が満開の頃に訪れてみたいものです。