もてなし

今年の残暑は厳しいですね。

8月の始めに涼しかった分、暑さがこたえます。

冷蔵庫や冷凍庫、エアコンがあって本当にありがたいですね。

 

ところが、そういうものが普及するまでは、キンキンに冷えた飲み物はありませんでした。

フラペチーノなんて、もってのほか(笑)

そんな時代のお話をご紹介します。

 

~ある暑い日、豊臣秀吉は山寺を訪れ、茶を小坊主に所望しました。

その小坊主は、大きな器にぬるめの薄いお茶をなみなみと出しました。

ひどく喉が渇いていた秀吉は、これを一気に飲み干しました。

 

すぐに次のお茶が出され、それは先ほどよりも温かくやや濃く入れてありました。

さらにもう一杯所望すると、熱めの濃いお茶が出てきました。

秀吉は、この本来のお茶をゆっくり味わうことが出来ました。~

 

 

 

 

 

 

 

アイスティーなんてない時代。

お茶は熱いのが普通でした。

そんな頃にでも、暑さで喉が渇いた客人のことを考え

最初は、ぬるめの薄いお茶で喉の渇きをいやし

だんだんお茶の温度を上げて、味わえるように配慮していた

この小坊主のもてなしの心は素晴らしいですよね。

 

但し、もてなしを受ける側もこの配慮に気付いていないと

熱いお茶がおもてなしだった時代に「こんなにぬるいお茶を出すとは何事だ!」

ということにもなりかねません。

 

まさに、両者のコミュニケーションが「もてなし」なのですね。

これが縁となって、この小坊主は秀吉の重臣に引き立てられます。

 

これが、前回のブログ「処暑」の記事でちょっと触れました

講談の「太閤記」にある 秀吉と石田三成の出会いのエピソードなのです。

 

現代においても、お客様をもてなす際に参考にしたいですね。

私ごとになりますが、バイヤーの仕事をしていた20代の頃。

小さなメーカーさんから秋冬物を仕入れる時期は、まさに夏でした。

 

その日も3件ほど回る予定だったのですが、

どちらの会社におじゃましてもエアコンがガンガンで

冷たいアイスコーヒーを出してくださるのです。

 

ついには、3件目でお腹が痛くなってしまいました。

しかし、小さな企業様でお手洗いを借りるのも気が引けて

脂汗をたらしながら商談をした苦い思い出があります。

 

男性が多い仕事でしたので、そこに合わせたエアコン設定だというのを理解して

あらかじめ腹巻でもしておけばよかったのですが、、、

これは、お互いの気持ちが通い合わなかった「もてなし」の例です。

 

お互いにお互いを理解し合う事が本物の「もてなし」なのですよね。

今では、漫然と”お客”として仕入れに行っていたことを反省しております。

 

まとめますと、「もてなし」とはもてなす側だけが頑張れば良いというものではなく

もてなされる側にも相手の意図を想定し、くみ取る力が求められるのです。

 

お互いに慮り合うのが「もてなし」の極意ですね。

 

 

皆さまも、こんな「もてなし」に感動した!などありましたら

是非、メールしてくださいね。

お問合せフォームからお送りいただきますと、さかいに直接届きます。

メールを頂けるのを楽しみにしております。

 

 

 

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